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-  紀州の梅  -
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南高梅​
南高梅は、現在日本国内で主に栽培されている種類の梅です。1902年に和歌山県日高郡の高田貞楠が発見し、1954年に和歌山県旧南部川村の「梅優良母樹調査選定委員会」にて優良品種の1つに選ばれました。南高梅は一重の白い花を咲かせ、果実の重さは約25~35gで、鮮やかな紅色になります。果肉は厚くて柔らかく、さらに種が小さいため梅干しに適しているのです。​
青梅​
青梅とは、熟す前の青い梅の実のことを指します。一口に「梅」と言っても、梅にはたくさんの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
そもそも梅には500種以上の品種があるとされ、さらに「アンズ」や「スモモ」と複雑に交雑していることもあり、花梅については園芸上諸説の分類があると言われ、実梅も同じ種であるので同様に分類できます。
梅は、野梅系、緋梅系、豊後系に大きく3つの系統に分けることができます。果実は、みなさんもお馴染みの梅干しや梅酒、梅酢、ジャムなどにして食用としていますよね。梅には、強い酸味があるのが特徴的で、クエン酸をはじめとする有機酸などを多く含むため、健康食品としても親しまれています。
中国では梅を紀元前から酸味料として使用されていて、塩とともに最古の調味料だとも言われています。日本語でも使われている、よい味加減や調整を意味する「塩梅(あんばい)」とは、元々は梅と塩による味付けがうまくいったことを指す言葉なのだそうです。
さらに、漢方薬の「烏梅(うばい)」とは、藁や草を燃やす煙で燻した梅の実のことを指し、それは健胃や整腸、駆虫、止血、強心作用があるとされています。
ちなみに、サッポロ飲料株式会社と近畿大学生物理工学部、和歌山県工業技術センターの共同研究では、梅の果実成分によって疲労を軽減する効果が実証されています。梅酒を半年間飲むことによって、HDLコレステロールが増加、動脈硬化指数が低下し、血圧が低下傾向となり、血糖値には変化がなかった、との報告もあるのだそうです。
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